Core Concepts
四足ロボットの安定した歩行を実現するためのHT-LIPモデルに基づく制御フレームワークが紹介されました。
Abstract
この論文は、四足ロボットが動的な剛性表面で安定した歩行を実現するための階層型制御フレームワークを紹介しています。新しいHT-LIP(Hybrid Time-varying Linear Inverted Pendulum)モデルを使用し、離散時間の足踏みコントローラーを構築しています。さらに、このフレームワークは、高い層で生成される望ましい足踏み位置とCoM位置軌道を中間層で処理し、下位層でトルクコントローラーを使用して全身運動を制御します。実験結果では、提案されたフレームワークがさまざまな未知の垂直DRS運動や不確実性下でも安定した四足歩行を実現できることが確認されています。
I. INTRODUCTION
実世界環境における不確かさの存在から、四足ロボット制御の堅牢性が重要です。
既存手法は静的地面を想定しており、動的剛性表面(DRS)向けに効果的ではない可能性があります。
II. STABILIZATION OF A HYBRID TIME-VARYING LIP
HT-LIPという新しい低次元モデルが導入されました。
非連続時間の足踏みコントローラーが提案されており、HT-LIPモデルの漸近安定性を保証します。
III. HT-LIP BASED FOOTSTEP PLANNING
提案された階層型制御フレームワーク内で高次層フットステッププランナーが紹介されています。
フレームワークは三つの層から成り立ち、高次層プランナーや中間層トラジェクトリ生成器も含まれています。
IV. EXPERIMENTS
ハードウェア実験結果は提案されたフレームワークが様々な不確かさ下でも安定した四足歩行を実現することを示しています。
未知DRS運動や外部推力下でも堅牢性が確認されました。