Core Concepts
折り紙インスピレーションの可変摩擦表面を用いることで、ロボットグリッパーの操作性を大幅に向上させることができる。
Abstract
本研究では、折り紙インスピレーションの可変摩擦表面(O-VF表面)を提案している。この表面は、単一のアクチュエータによって高摩擦と低摩擦の2つの状態を切り替えることができる。
設計パラメータの分析と有限要素解析を行い、最適な材料と構造を選定した。6種類の異なるO-VF表面を製作し、2本指2自由度のグリッパーに実装した。
実験では、様々な形状と大きさの物体を用いて、並進と回転の操作性を評価した。結果、O-VF表面を使用したグリッパーは、従来の一定摩擦表面に比べて大幅な操作性の向上を示した。特に、単位密度の高いO-VF表面が最も優れた性能を発揮した。
これは、O-VF表面の設計パラメータを最適化することで、ロボットグリッパーの操作性を大幅に向上させられることを示している。今後は、センサフィードバックを用いた閉ループ制御により、さらなる性能向上が期待できる。
Stats
物体の並進距離は、正常摩擦表面では40 mm~70 mmの範囲だったが、O-VF表面では13.46 mm~83.27 mmと大幅に向上した。
物体の回転角度は、正常摩擦表面では6.18°~8.24°だったのに対し、O-VF表面では最大83.27°まで達した。
Quotes
"折り紙インスピレーションの可変摩擦表面を用いることで、ロボットグリッパーの操作性を大幅に向上させることができる。"
"単位密度の高いO-VF表面が最も優れた性能を発揮した。"