Core Concepts
災害現場での迅速かつ効果的な探査と被災者発見のために、自律型ロボットシステムを設計・実装した。
Abstract
本研究では、Turtlebot3 Burgerを使用したROS Noeticベースの自律型ロボットシステムを開発しました。このシステムは、未知の閉鎖環境を自律的に探査し、AprilTagを使って「被災者」を特定・位置推定することを目的としています。
まず、探査アルゴリズムとして、効率的な frontier探査と次善ビュー探査のアイデアを組み合わせた手法を提案しました。これにより、未知環境を効率的に探査し、見落とされる可能性のある領域を最小限に抑えることができます。
次に、AprilTagの位置推定精度を向上させるため、Cubature Kalman Filterを実装しました。これにより、AprilTagの位置推定誤差を大幅に低減できました。
最後に、探査完了後に系統的な探索を行い、見落とされた可能性のあるAprilTagを確実に発見するアルゴリズムを開発しました。これにより、災害現場での被災者発見を高い精度で実現できます。
本システムは、シミュレーション環境とリアルワールドの両方で評価を行い、その有効性を実証しました。今後の課題としては、探査アルゴリズムと被災者発見アルゴリズムの統合、さらなる実環境での検証などが挙げられます。
Stats
AprilTagの位置推定誤差(平均二乗誤差)は、CKFを使うことで大幅に改善されました。
TB3 World環境では、CKFの平均二乗誤差は0.15mに対し、apriltag_rosは0.27mでした。
House環境では、CKFが0.30m、apriltag_rosが0.36mでした。
Quotes
"災害現場での迅速かつ効果的な探査と被災者発見は極めて重要です。自律型ロボットシステムはこの課題に対する有望な解決策となります。"
"Donatelloは、障害物を器用に避けながら、被災者の捜索に全力で取り組みます。まるで忍者のようです!"