Core Concepts
本論文は、ストラップダウンカメラを搭載したマルチコプターを用いて、高速で機動性の高い無人機を自律的に検知・追尾する手法を提案する。提案手法では、イメージベースビジュアルサーボ制御とディレイドカルマンフィルタを組み合わせることで、高速かつ正確な追尾を実現している。
Abstract
本論文は、違法なドローンの脅威に対処するため、自律的な追尾マルチコプターの制御手法を提案している。従来の無線周波数干渉やGPSシールディングなどの方法では、完全自律型ドローンに対して効果が限定的であるため、カメラを搭載したマルチコプターによる自律的な検知・追尾が有効な解決策となる。
提案手法の特徴は以下の通り:
イメージベースビジュアルサーボ制御を用いることで、カメラとマルチコプターの運動の連成を解決し、高速かつ正確な追尾を実現する。
ディレイドカルマンフィルタを導入することで、カメラ撮影・画像処理の遅延に起因する制御誤差を低減する。
ハードウェアインループシミュレーションと屋外飛行実験により、提案手法の有効性を検証している。特に、20 m/sの高速追尾を実現している。
Stats
提案手法により、制御誤差の円形確率誤差(CEP)が0.408 mから0.332 mに改善された。
提案手法では、最大20 m/sの高速追尾を実現した。
Quotes
"従来の無線周波数干渉やGPSシールディングなどの方法では、完全自律型ドローンに対して効果が限定的である"
"提案手法では、20 m/sの高速追尾を実現している"