Core Concepts
分散型大規模MIMOネットワークの上りリンク合計スループットは、AP-UE連携と電力制御に大きく依存する。本研究では、各UEのQoS要件を満たしつつ、合計スループットを最大化するため、AP-UE連携と電力制御の同時最適化問題を解く。
Abstract
本研究では、分散型大規模MIMOネットワークの上りリンクにおいて、AP-UE連携と電力制御を同時に最適化することで、合計スループットの最大化を目指す。
具体的には以下の通り:
AP-UE連携と電力制御の同時最適化問題を定式化する。目的関数は合計スループットの最大化で、各UEの最小QoS要件を満たすことが制約条件となる。さらに、フロントホール負荷を抑えるためにペナルティ関数を導入する。
非凸混合整数最適化問題を解くため、緩和手法とラグランジュ双対問題を用いた反復アルゴリズムを提案する。アルゴリズムの収束性を理論的に示す。
数値シミュレーションにより、提案手法の有効性を検証する。AP-UE連携と電力制御を同時に最適化することで、従来手法に比べて合計スループットが大幅に向上することを示す。また、ペナルティ関数によりフロントホール負荷を効果的に抑制できることも確認する。
Stats
最大フロントホール負荷は、AP数を50から100に増やすと14%増加する。
正則化係数αを2倍にすると、最大フロントホール負荷が14%減少する。
Quotes
"分散型大規模MIMOネットワークの上りリンク合計スループットは、AP-UE連携と電力制御に大きく依存する。"
"AP-UE連携と電力制御の同時最適化問題を解くことで、従来手法に比べて合計スループットが大幅に向上する。"
"ペナルティ関数を導入することで、フロントホール負荷を効果的に抑制できる。"