Core Concepts
新しい六自由度SMCフライトコントローラーを開発して、Euler角とSE(3)アプローチの限界を克服する。
Abstract
スライディングモード制御(SMC)に関する研究が進んでいるが、既存のアプローチにはいくつかの制限がある。
Euler角ベースのSMCは高ピッチやロールマニューバで性能が低下する。
QuaternionベースのSMCは解除問題と複雑な構造を持つ。
この論文では、これらの制限に対処するために新しい6自由度SMCフライトコントローラーを提案している。
外側ループに位置コントローラー、内側ループに四元数ベースの姿勢コントローラーを使用した階層構造を採用している。
四元数ベースの姿勢コントローラーはグローバル安定性を提供しながら単純な構造を備えており、解除問題を回避している。
I. INTRODUCTION
クアッドローターは不確実性や外部干渉に対応するために堅牢なコントローラーが必要とされる。
SMCは多くの分野で効果的であり、クアッドローターでも有効だが、現在の実装には欠点がある。
II. QUADROTOR DYNAMICS
情報座標系と本体座標系を考えてクアッドローター飛行力学方程式を示す。
III. CONTROLLER DESIGN
クアッドローター用の6自由度四元数ベーススライディングモードコントローラーを提案する。
IV. RESULTS
シナリオ1:フリップオーバーマニューバ。結果ではEuler角ベースSMCが失敗し、提案手法と他2つの方法が成功したことが示されている。
シナリオ2:レムニスケート軌跡追跡。結果では提案手法と四元数PDコントローラーが優れたパフォーマンスを示している。
Stats
「J = diag (Jx, Jy, Jz)」
「m = 27 [g]」
Quotes
"We develop a new quaternion-based 6-DOF sliding mode controller, avoiding the limitations of Euler-based and SE(3) approaches."