Core Concepts
シェーグレン病の管理に関する新しいガイドラインは、リウマチ専門医や他の医療従事者に対して、リウマチ性の治療に過度に焦点を当てるのではなく、「小さなことをしっかりと行う」ことを求めている。
Abstract
このガイドラインは、2017年に発表された以前のガイドラインを更新したものである。今回のアプローチは、特定の臨床上の質問に対する回答を基に推奨事項を作成するというものだった。
ガイドラインには以下の4つの主要領域に関する19の推奨事項が含まれている:
診断の確認
症状の治療
全身性疾患の管理
妊娠や合併症などの特殊な状況への対応
特に注目すべき変更点は以下の通りである:
「シェーグレン症候群」という用語から「シェーグレン病」に変更された
小児および思春期の患者の管理に関する推奨事項が初めて含まれるようになった
抗核抗体(ANA)や可溶性核抗原(ENA)の診断精度、唾液腺超音波検査や生検の有用性などについての推奨事項が示された
リンパ腫発症のリスク因子が特定され、早期の精査が推奨された
眼症状、口腔乾燥、膣乾燥などの症状管理に関する具体的な推奨事項が示された
甲状腺疾患やセリアック病などの合併症のスクリーニングが推奨された
免疫抑制薬やバイオ医薬品の使用に関する推奨事項が更新された
Stats
シェーグレン病患者の生涯リスクは、リスク因子が2つ以下の場合は2%未満、7つすべてある場合は100%近くになる。
1人5人のシェーグレン病患者が甲状腺疾患を発症する。
シェーグレン病患者の発症率は一般集団よりも高い。
Quotes
「小さなことをしっかりと行うことが大切です。多くの患者さんが私のところに来るのは、適切な点眼薬が処方されていなかったり、歯科ケアについての助言がなかったりするからです。」
「保存剤を含まない点眼薬を2-3時間ごとに使用することが重要です。保存剤は角膜表面を平坦化し、表面積を減少させ、自体が炎症を引き起こす可能性があります。」