Core Concepts
爪ジストロフィーのある患者の中で、足白癬、慢性腎臓病、末梢血管疾患、2型糖尿病の既往がある患者は、爪白癬のリスクが高い。
Abstract
この研究は、2013年1月から2020年10月までの間にWeill Cornell Medicineを受診した1,256人の爪ジストロフィー患者のデータを後ろ向きに分析したものです。
主な結果は以下の通りです:
全体の47%の患者に爪白癬が確認された
足白癬(オッズ比10.3)、慢性腎臓病(オッズ比2.3)、末梢血管疾患(オッズ比2.1)、2型糖尿病(オッズ比1.6)が爪白癬のリスク因子として有意に関連していた
年齢、BMI、人種/民族、喫煙歴、免疫抑制、悪性腫瘍の既往、多汗症は関連がなかった
足白癬(オッズ比11.4)と末梢血管疾患(オッズ比1.9)が爪白癬の予測因子だった
乾癬の既往(オッズ比0.4)と女性(オッズ比0.6)は爪白癬のリスクが低かった
研究者は、視診と患者背景因子だけでは爪白癬を正確に診断できず、適切な検査と抗真菌薬の適正使用が重要だと述べている。
Stats
全体の47%の患者に爪白癬が確認された。
足白癬のある患者は、ない患者に比べて10.3倍爪白癬のリスクが高かった。
慢性腎臓病のある患者は、ない患者に比べて2.3倍爪白癬のリスクが高かった。
末梢血管疾患のある患者は、ない患者に比べて2.1倍爪白癬のリスクが高かった。
2型糖尿病のある患者は、ない患者に比べて1.6倍爪白癬のリスクが高かった。
Quotes
「視診と患者背景因子だけでは爪白癬を正確に診断できず、適切な検査と抗真菌薬の適正使用が重要だ」