Core Concepts
心房細動に対するカテーテルアブレーションは重要な治療手段であり、新しいコンセンサスでは、発作性心房細動患者に対する第一選択肢としての位置づけが強化された。また、手技前後の管理、アブレーション戦略、手技中の管理、手技後の管理など、心房細動アブレーション治療の各段階に関する最新の助言が示された。
Abstract
この新しいコンセンサスは、欧州不整脈学会(EHRA)、心臓リズム学会、アジア太平洋不整脈学会、ラテンアメリカ不整脈学会の4つの不整脈学会の共同作業により作成された。
主な内容は以下の通り:
適応:
発作性心房細動患者に対するカテーテルアブレーションの第一選択肢としての位置づけが強化された。
心不全を伴う心房細動患者に対するカテーテルアブレーションの適応が示された。
手技前管理:
血栓の除外のためのイメージング検査の重要性が強調された。
アブレーション戦略:
肺静脈隔離術は依然として標準的な手技であり、他の追加戦略の有効性は確立されていない。
手技中管理:
超音波ガイド下の血管アクセスの重要性が示された。
食道温モニタリングの有用性は低いとされた。
手技後管理:
早期と遅期の2つの時期に分けて抗凝固療法の管理が示された。
抗不整脈薬は早期再発予防のみに使用すべきとされた。
今後の課題:
追加アブレーション戦略の確立
心不全合併心房細動患者の適切な選択方法の開発
Stats
カテーテルアブレーションは発作性心房細動患者の第一選択肢となる。
血栓の除外のためのイメージング検査は重要である。
超音波ガイド下の血管アクセスは合併症リスクを低減する。
抗凝固療法は手技後早期と遅期で管理が異なる。
Quotes
"カテーテルアブレーションは心房細動に対する非常に重要な治療手段である。"
"発作性心房細動患者に対するカテーテルアブレーションは第一選択肢となる。"
"心不全を伴う心房細動患者に対するカテーテルアブレーションは、慎重に選択された患者で有効である可能性がある。"