Core Concepts
協調型自動運転システムにおいて、偽データ注入攻撃の影響を最小化するための最適なコントローラ実装を見出す。
Abstract
本論文では、協調型自動運転における偽データ注入攻撃に対する頑健性を高めるための新しいアプローチを提案する。
まず、既存の協調型アダプティブクルーズコントロール(CACC)スキームを再定式化し、同等の走行挙動を示す無限の等価なコントローラ実装を見出す。
次に、利用可能なセンサの組み合わせを最適化することで、偽データ注入攻撃の影響を最小化するコントローラ実装を導出する。
この最適化問題は、リーチャビリティ解析を用いて攻撃の影響を定量化し、凸最適化手法により解く。
シミュレーション結果より、提案手法により得られた最適なコントローラ実装が、既存の実装と比べて偽データ注入攻撃に対してより頑健であることが示される。
本手法は、検知スキームに依存せず、システムの性能を維持したまま頑健性を向上させることができる。
Stats
協調型自動運転システムの車両動力学は以下のように表される:
˙
di = vi−1 −vi
˙
vi = ai
˙
ai = −1/τ ai + 1/τ ui
ここで、diは車両iと前車i-1の距離、viは車両iの速度、aiは車両iの加速度、uiは車両iの制御入力、τは駆動系の時定数である。