Core Concepts
本研究は、単一機械スケジューリングの総遅延時間を最小化するための進化的ソルバーのパラメータ最適化に取り組んでいる。様々なパラメータ設定を検討し、ソルバーの有効性を高めることを目的としている。
Abstract
本研究は、単一機械スケジューリングの総遅延時間最小化問題に取り組んでいる。NP困難な問題であるため、最適解を効率的に見つけるのは困難である。そこで、進化的ソルバーのパラメータを最適化することで、この問題に対する解決策を提案している。
具体的には、以下の手順で検討を行っている:
集団サイズ、突然変異率、収束条件などのパラメータを変更し、その影響を分析
集団サイズを100、50、25、10と変化させ、突然変異率を0.75、0.075(デフォルト)、0.0075と変化させ、収束条件を0.0001(デフォルト)、0.1と変化させて実験
実験の結果、集団サイズ50、突然変異率0.075、収束条件0.0001が最適なパラメータ設定であることを発見
この設定で10ジョブの問題20件を解いたところ、全て最適解もしくは近似最適解を得られることを確認
以上の結果から、提案した進化的ソルバーのパラメータ設定は、単一機械スケジューリングの総遅延時間最小化問題に対して効果的であることが示された。今後は、重み付き総遅延時間最小化や並列機械スケジューリングなど、問題設定を拡張して検討していく予定である。
Stats
集団サイズ100、突然変異率0.75の場合、最適解を見つけるのに平均42-44秒かかった。
集団サイズ50、突然変異率0.075の場合、最適解を1-4秒で見つけられた。
集団サイズ25、10、突然変異率0.0075の場合、収束条件0.0001では最適解が見つからなかった。