Core Concepts
単位球面上の直交ペア自由集合の測度の上限は、有限個の互いに素な凸集合からなる集合の上限と等しい。
Abstract
本論文では、単位球面上の直交ペア自由集合の測度の上限について研究している。
まず、Section 2では、直交ペア自由集合を有限個の互いにほぼ素な2進セルの和集合で近似できることを示している。具体的には、任意の直交ペア自由集合Sと任意の正の実数ϵに対して、Sの測度をϵ以内で近似する2進セルの集合Wϵが存在することを証明している。
次に、Section 3では、2進セルの集合Wϵに対して、各セルを適切に縮小した集合M2を構成している。M2は直交ペア自由であり、かつM2の測度はMの測度の1-ϵ以上であることを示している。
最後に、Section 4では、有限個の互いに素な凸集合からなる集合Akの中で、測度が最大となる集合M*kが存在することを証明している。これにより、双頂帽子予想が成り立たない場合、単位球面上の直交ペア自由集合の測度の上限は1/√2より大きくなることが示された。
Stats
単位球面の測度は1である。
ϵ1 = ϵ/6
δ = √(ϵ·μ(M)/(4π))
μ(M1) ≥ (1-ϵ/2)·μ(M)
Quotes
"If the double cap conjecture is not true, there exists a set S ∈A with μ(S) > 1/√2."
"For every k ∈N, there is a set Mk ∈Ak such that μ(Mk) = lim supS∈Ak μ(S)."