Core Concepts
本研究では、周期的追跡戦略を利用して、様々な形状を実現する新しい手法を提案する。エージェントは先行エージェントの相対位置情報のみを利用しながら、所望の形状を形成することができる。
Abstract
本研究では、多エージェントシステムにおけるフォーメーション制御の問題を扱っている。
- 2つの問題設定を考え、それぞれに対して解決手法を提案している。
- 問題設定1では、エージェントが座標系を共有し、先行エージェントの相対位置情報と自身の向きの情報を利用できる場合を想定している。
- 問題設定2では、エージェントが座標系を共有せず、先行エージェントの1ステップ前の相対位置情報と初期の向きの情報のみを利用できる場合を想定している。
- 両問題設定において、提案手法はフーリエ級数で表現された任意の形状を実現できることを示している。
- 提案手法では、周期的追跡戦略に基づいて、エージェントが先行エージェントを追跡しながら、所望の形状を形成する。
- 問題設定2では、エージェントの向きの同期化を実現するための手法を追加で提案している。
- 数値シミュレーションの結果から、提案手法の有効性が確認された。
Stats
エージェントの初期位置は原点から半径15の円周上に等間隔に配置されている。
エージェントの数Nは3から30まで変化させた。
パラメータηは0.01、αは0.01に設定した。
シミュレーションの最大ステップ数は1000とした。