Core Concepts
本研究は、多変数静的マップの方向別極値点を推定するための第二次ニュートン法に基づく極値探索アルゴリズムを提案する。アルゴリズムは、マップの第二次および第三次微分の推定に基づいて、方向別の極値点を効率的に特定する。
Abstract
本研究では、多変数静的マップの方向別極値点を推定するための第二次ニュートン法に基づく極値探索アルゴリズムを提案している。
まず、マップの第二次および第三次微分を推定するための摂動行列を導出している。適切な摂動周波数の選択により、これらの微分を正確に推定できることを示している。第三次微分の逆行列は、リカッチフィルタを用いて計算される。
次に、提案アルゴリズムの局所安定性を平均化解析を用いて証明している。このアルゴリズムは、マップの曲率や勾配に関する情報を必要とせずに、方向別の極値点に確実に収束する。
シミュレーション結果により、提案アルゴリズムの有効性が示されている。方向別の極値点が、局所的な極小点や鞍点の近傍に存在する場合でも、正確に推定できることが確認された。
Stats
マップの第二次微分は以下のように表される:
1/Π ∫Π 0 ∂2y/∂θi∂θj dt = ∂2h(θ*)/∂θi∂θj + Σk ∂3h(θ*)/∂θi∂θj∂θk ~θk + O(|~θ|2,|a|2)
マップの第三次微分は以下のように表される:
1/Π ∫Π 0 ∂3y/∂θi∂θj∂θk dt = ∂3h(θ*)/∂θi∂θj∂θk + O(|~θ|,|a|)