Core Concepts
ルーラーの長さが与えられた場合、最後の直線部分が他のすべての部分より長くなるように90度折り畳んで長方形に巻き上げる問題を解く。全てのPareto最適な巻き上げ方を出力する。
Abstract
本論文では、ルーラーの折り畳み問題の新しい変種「ルーラーローリング」を提案する。従来の「ルーラーフォールディング」や「ルーラーラッピング」では、180度の折り畳みを交互に行うが、現実的ではない。そこで、本論文では90度の同一方向への折り畳みによりルーラーを長方形に巻き上げる問題を考える。
最後の直線部分が他のすべての部分より長くなるという仮定の下で、動的計画法によりPareto最適な巻き上げ方を二次時間で出力するアルゴリズムを提案する。この仮定を外した場合でも、スカラー目的関数を持つ場合は二次時間で解くことができる。一方、仮定を外し、かつ目的関数を持たない場合の効率的なアルゴリズムの設計は今後の課題である。
Stats
ルーラーの長さの合計は48である。
最後の直線部分の長さは9である。
最大の高さは48、最大の幅は14である。
Quotes
"現実の生活では、大工の定規を180度同じ方向に繰り返し折り畳むことはできない。"
"最後の直線部分が前から3番目の直線部分より長くなければならないという仮定の下で、ルーラーローリングは、正の整数列を偶数部分の和が増加し、奇数部分の和が増加するように分割することと等価になる。"