Core Concepts
インテリジェントチューターシステムの相互作用データを可視化することで、教師がカリキュラムへの統合と個々の学生のニーズに合わせた対応を行うことができる。
Abstract
本研究では、インテリジェントチューターシステムの相互作用データを可視化するVisTA(Visualizations for Tutor Analytics)システムを開発した。VisTA には以下の4つの主要なビューがある:
概要ビュー: 問題タイプ別の学生の取り組み状況を示す棒グラフ。正解、不正解、未着手の割合が一目でわかる。
学生ビュー: 個々の学生の問題解決の履歴を示すスタックバーチャート。各ステップの正誤と時間の推移が可視化される。
問題タイプビュー: 同じ問題タイプに対する全学生の解答過程を示す折れ線グラフ。学生間の解答パターンの違いが一目でわかる。
詳細ビュー: 個別の問題に対する学生の解答過程を詳細に示すスタックバーチャート。各ステップの正誤と時間の推移が可視化される。
5人の教師を対象とした評価では、VisTA が学生の問題解決プロセスの理解と、個々の学生への適切な支援につながることが示された。教師は、VisTA の可視化から学生の理解度や躓きポイントを把握し、授業計画の見直しや個別指導の必要性を判断できるようになった。
Stats
学生が正解した問題の割合は全体的に高いが、因数分解や根号の問題では正解率が低い。
ある学生は最初の2問で多くの間違いをしたが、その後は正解率が高くなった。一方、新しい問題タイプが出てくると再び間違いが増えた。
ある学生は最初の問題で多くのヒントを使用したが、慣れるにつれヒントの使用が減少した。
Quotes
"全体的に、学生がいくつの問題に正解し、いくつを間違えたかを知りたい。"
"学生がどの部分で躓いているのかを見るのが役立つ。そこを重点的に教えなおす必要があるかもしれない。"
"学生がどのくらい時間をかけて取り組んでいるかも重要。時間とパフォーマンスの関係を見られるのは良い。"