Core Concepts
講義内容の改善と学生の学習進捗の洞察を目的とした、短時間で実施できる継続的なデジタルフィードバックツール
Abstract
本研究では、2つの教育機関において、講義中に定期的に実施する2分間のデジタルアンケート(2MFアンケート)を通じて、講義内容の改善と学生の学習進捗の把握を目的とした。
アンケートは、学生の動機付け、ワークロード、ストレス、理解度などを問う選択式の質問と、講義内容の理解度、改善点、良かった点などを自由記述で尋ねる構成となっている。
結果として、学生の参加率は必ずしも高くはないものの、継続的なフィードバックを得ることができた。学生の自由記述では、講義内容や組織面での意見が多く見られ、教員にとって有用な情報となった。また、大規模クラスにおいては、AIを活用してフィードバックを要約・分類することで、教員の分析負担を軽減できることが示された。
学生の主観的な状況(ストレス、モチベーション等)とフィードバックの関係性も分析し、講義の改善に活用できることが明らかになった。本ツールは、大規模講義における継続的な改善サイクルの構築に貢献できると考えられる。
Stats
学生の講義出席率は673人(Uni)、16人(UAS)であった。
学生の自由記述の平均文字数は、前半6単語、後半9.5単語(Uni)、全体で8.5単語(UAS)であった。
Quotes
「講義の速度を遅くしてほしい」
「オンラインの学生にも質問を繰り返してほしい」
「課題提出率が20%では恥ずかしい」