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流れ場の数値解析のための異方性弱過剰ペナルティ対称内部ペナルティ法


Core Concepts
本研究では、凸領域におけるストークス方程式に対する異方性弱過剰ペナルティ対称内部ペナルティ法を提案し、その誤差解析を行う。提案手法は、Crouzeix-Raviart有限要素法に類似した単純な不連続ガラーキン法である。主な貢献は、一致誤差項に対する新しい証明を示し、異方性一致誤差の推定を得ることである。証明の鍵は、Raviart-Thomas有限要素空間と不連続空間の関係を利用することである。また、形状正則メッシュ分割に対する不連続ガラーキン法の inf-sup安定性が広く議論されている一方で、本結果は異方性メッシュに対してもストークス要素が inf-sup条件を満たすことを示す。さらに、異方性メッシュに対するエネルギーノルムの誤差評価も与える。
Abstract
本研究では、凸領域におけるストークス方程式に対する異方性弱過剰ペナルティ対称内部ペナルティ(WOPSIP)法を提案し、その誤差解析を行う。 まず、ストークス方程式の弱形式を導入し、その安定性を示す。次に、離散化のための有限要素空間と補間演算子を定義する。特に、不連続Crouzeix-Raviart(CR)有限要素空間と、それに関連する補間演算子を導入する。また、不連続Raviart-Thomas(RT)有限要素空間と補間演算子についても述べる。 提案するWOPSIP法は、CR有限要素法に類似しており、異方性メッシュに対するinf-sup安定性を持つ。しかし、従来の研究では、メッシュの形状正則性が仮定されていた。一方で、本研究では、形状正則性を仮定せずに、異方性メッシュに対する誤差評価を示す。 具体的には、まず離散ポアンカレ不等式を示す。次に、提案するWOPSIP法の安定性と誤差評価を与える。その際、一致誤差項の推定が重要となるが、RT有限要素空間と不連続空間の関係を用いることで、最適な誤差評価を得ることができる。 最後に、数値実験を行い、標準的なメッシュと異方性メッシュの計算結果を比較する。
Stats
ストークス方程式の弱形式の安定性より、以下の評価が得られる: f ∈V'の場合、 |u|V ≤1/ν ∥f∥V' ∥p∥Q ≤2/β ∥f∥V' f ∈L2(Ω)dの場合、 |u|V ≤c/ν ∥PH(f)∥L2(Ω)d ∥p∥Q ≤c/β ∥f∥L2(Ω)d
Quotes
「提案手法は、Crouzeix-Raviart有限要素法に類似した単純な不連続ガラーキン法である。」 「本結果は、異方性メッシュに対してもストークス要素が inf-sup条件を満たすことを示す。」 「RT有限要素空間と不連続空間の関係を用いることで、最適な一致誤差の評価を得ることができる。」

Deeper Inquiries

異方性メッシュを用いることで、どのような問題に対して効果的に適用できるか?

異方性メッシュは、解がドメインの特定方向に対して異方性を持つ問題に効果的です。例えば、流れ場が特定の方向に強い勾配を持つ流体力学問題や、材料の物性が空間内で異なる材料科学の問題などに適しています。異方性メッシュを使用することで、計算リソースを効率的に活用しながら、問題の特性に適した精度の高い数値解を得ることができます。
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