Core Concepts
高次元立方体複合体を構築し、その循環および余循環の拡張性を示すことで、新しい種類の「ほぼ良好な」量子局所検査可能符号を設計する。
Abstract
本論文では、任意の次元 t ∈Nに対して高次元立方体複合体を紹介し、その応用として量子局所検査可能符号の設計に取り組む。
この複合体は、Panteleev and Kalachev、および Dinur et al.による正方形複合体(t = 2の場合)の自然な一般化である。これらの複合体は、古典的局所検査可能符号(LTC)と量子低密度パリティチェック符号(qLDPC)の設計に応用されてきた。
本論文の複合体は、局所コードh1, ..., htを用いてチェーン複合体に変換される。Panteleev and Kalachevによる、拡張性のある符号の組の存在に関する最近の結果を利用して、この複合体の循環および余循環の拡張性を証明する。
t = 4の場合、この構成は新しい「ほぼ良好な」量子LTCを与える - 定数の相対レート、逆多項式の相対距離と健全性、定数サイズのパリティチェックを持つ。量子符号の距離とその局所検査可能性は、この複合体の循環および余循環の拡張性から直接証明される。
Stats
量子LTCの長さはnで、次元はk = Ω(n)、距離はd = Ω(n/(log n)3)である。
パリティチェックの重みはO(1)である。
健全性はρ = Ω(1/(log n)3)である。