Core Concepts
完全マッチング多面体の回路径径と単調径の計算は強NP困難である。
Abstract
本論文では、完全マッチング多面体の回路径径と単調径の計算が強NP困難であることを示した。
まず、回路径径の計算が強NP困難であることを示した。この問題は以前から未解決の問題であったが、本論文で解決した。
次に、単調径と単調回路径径の計算も強NP困難であることを示した。これらの問題は新しい結果である。
証明の際には、二部グラフの完全マッチング多面体の径と単調径の計算が NP困難であることを示した。これは、Sanita氏による分数マッチング多面体の径の NP困難性の結果を補完するものである。また、{0,1}多面体の径の計算が強NP困難であるという新しい結果も得られた。
全体として、本論文は完全マッチング多面体の幾何学的性質を詳細に解析し、その径の計算の複雑さを明らかにした重要な研究成果である。
Stats
完全マッチング多面体の回路径径の計算は強NP困難である。
完全マッチング多面体の単調径の計算は強NP困難である。
完全マッチング多面体の単調回路径径の計算は強NP困難である。
{0,1}多面体の径の計算は強NP困難である。
Quotes
"The Circuit diameter of polytopes was introduced by Borgwardt, Finhold and Hemmecke [BFH15] as a fundamental tool for the study of circuit augmentation schemes for linear programming and for estimating combinatorial diameters."
"Determining the complexity of computing the circuit diameter of polytopes was posed as an open problem by Sanita [San20] as well as by Kafer [Kaf22], and was recently reiterated by Borgwardt, Grewe, Kafer, Lee and Sanita [BGKLS24]."
"In our second main result, we give a precise graph-theoretic description of the monotone diameter of perfect matching polytopes and use this description to prove that computing the monotone (circuit) diameter of a given input polytope is strongly NP-hard as well."