Core Concepts
量子コピー保護は、プログラムの機能を量子状態でエンコードしつつ、複製を防ぐことができる。本研究では、コンピュート・アンド・コンペア・プログラムに対する量子コピー保護方式を提案し、量子ランダムオラクルモデルにおいて非自明なセキュリティを証明した。
Abstract
本研究では、コンピュート・アンド・コンペア・プログラムに対する量子コピー保護方式を提案している。
コンピュート・アンド・コンペア・プログラムCC[f, y]は、効率的に計算可能な関数fと文字列yから構成される。入力xに対して、f(x) = yならば1を、そうでなければ0を出力する。
提案方式では、関数fを明示的に与え、yに対する量子コピー保護を行う。これにより、yさえ保護できれば、CC[f, y]全体を保護できることを示している。
方式の安全性は量子ランダムオラクルモデルにおいて証明されており、完全な安全性は達成できないものの、非自明なセキュリティを有することが示されている。
また、同様の手法を用いて、ポイント関数に対する量子コピー保護方式も提案しており、これが量子VBBオブフスケーションも満たすことも示している。一方で、コンピュート・アンド・コンペア・プログラムに対する方式はVBBオブフスケーションを満たさないことも明らかにしている。
Stats
コンピュート・アンド・コンペア・プログラムCC[f, y]は、入力xに対して、f(x) = yならば1を、そうでなければ0を出力する。
量子コピー保護方式では、関数fを明示的に与え、yに対する量子コピー保護を行う。