Core Concepts
ブートストラッピングによる誤差を明示的に考慮することで、暗号化制御システムの安定性と性能を保証できる。
Abstract
本論文では、暗号化動的制御システムにおけるブートストラッピングの影響を分析している。ブートストラッピングによる誤差を不確定性として扱い、ロバスト制御の枠組みを用いることで、暗号化制御システム全体の安定性と性能を保証する手法を提案している。さらに、リフト法を用いることで、この保証の保守性を低減している。
この分析フレームワークにより、ブートストラッピングを含む暗号化制御アプローチ、周期的状態リセット、FIRフィルタ制御器などを統一的に扱うことができる。また、暗号化制御に適したブートストラッピング多項式を使うことで、計算時間の短縮と制御性能の向上が期待できる。
Stats
暗号化された値は、最大表現可能な数の相対誤差ε以内に収まる。
過剰フローの回数は、最大Kに抑えられる。
Quotes
"ブートストラッピングは、無制限の時間にわたって動作する暗号化動的制御器にとって、根本的な困難である。"
"ブートストラッピングによる誤差を明示的に考慮することで、暗号化制御システム全体の安定性と性能を保証できる。"