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オープンボキャブラリオブジェクト検出のためのセルフトレーニングの制御


Core Concepts
オープンボキャブラリオブジェクト検出のためのセルフトレーニングにおける2つの課題(ノイズの多い疑似ラベルと疑似ラベルの分布の頻繁な変化)に対処するため、2つの解決策(SAFヘッドと定期的な更新)を提案する。
Abstract
本研究では、オープンボキャブラリオブジェクト検出(OVD)のためのセルフトレーニングに2つの課題があることを指摘している。 ノイズの多い疑似ラベル(PL) 事前学習された言語-ビジョンモデル(VLM)から得られるPLには、位置の誤りが多い 従来のセルフトレーニングではPLの信頼度スコアでノイズを除去するが、VLMの出力スコアは位置精度の指標にはならない PLの分布の頻繁な変化 閉じた物体検出タスクとは異なり、OVDではPLの分布がティーチャーモデルに完全に依存する ティーチャーモデルを指数移動平均(EMA)で更新すると、PLの分布が頻繁に変化し、トレーニングが不安定になる これらの課題に対処するため、以下の2つの解決策を提案している。 SAFヘッド 検出ヘッドを「クローズドブランチ」と「オープンブランチ」に分割 クローズドブランチはベースカテゴリの正解ラベルのみで学習し、PLの影響を受けにくい オープンブランチは正解ラベルとPLの両方で学習し、ノベルカテゴリの検出を補完する 2つのブランチの予測を融合することで性能が大幅に向上 定期的な更新 ティーチャーモデルをEMAではなく、定期的に学生モデルで更新 これにより、PLの分布の変化を抑え、トレーニングの安定性を高める 提案手法SAS-Detは、COCO-OVDとLVIS-OVDの両ベンチマークで最先端の性能を達成している。また、疑似ラベル生成の計算コストも大幅に削減できている。
Stats
疑似ラベルの品質は、更新を重ねるごとに向上し、3回目の更新後には既存手法を上回る 提案手法のPL生成は、既存手法の3倍から4倍高速
Quotes
"VLMs employed in OVD are pretrained for image-level alignment with texts instead of instance-level object detection that requires the localization ability. Thus, the confidence score from pretrained VLMs is usually not a good indicator for the quality of box locations (i.e., pseudo boxes) provided by PLs." "Unlike closed-set tasks, OVD provides no ground truth for target categories, and thus, the supervision for target categories is fully decided by the distribution of PLs predicted by the teacher. Hence, the EMA updates change the distribution of PLs in each iteration, unstabilizing the training."

Key Insights Distilled From

by Shiyu Zhao,S... at arxiv.org 04-16-2024

https://arxiv.org/pdf/2308.06412.pdf
Taming Self-Training for Open-Vocabulary Object Detection

Deeper Inquiries

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OVDタスクにおいて、VLMの事前学習の目的と検出タスクの目的のギャップを埋めるためのアプローチはほかにもあるか。 OVDタスクにおいて、VLM(Vision and Language Models)の事前学習と検出タスクの間のギャップを埋めるために、他のアプローチも存在します。例えば、事前学習済みのVLMを使用して、検出タスクに特化した追加の教師あり学習ステップを導入する方法が考えられます。これにより、VLMが学習した知識を検出タスクに適応させることが可能となります。また、VLMの出力をより適切に解釈するための補助的な手法や、VLMと検出モデルの間の知識蒸留を行う方法なども検討されています。

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提案手法のSAFヘッドは、ベースカテゴリとノベルカテゴリの検出を分離して学習しているが、両者の関係性をさらに活用する方法はないか。 SAFヘッドによるベースカテゴリとノベルカテゴリの検出の分離学習は効果的な手法ですが、両者の関係性をさらに活用する方法として、共通の特徴や知識を学習するための共有層やメカニズムを導入することが考えられます。例えば、ベースカテゴリとノベルカテゴリの間で共通する視覚的特徴やパターンを抽出し、それらを両方のカテゴリの検出に活用することで、より効率的かつ網羅的な検出が可能となるかもしれません。さらに、ベースカテゴリとノベルカテゴリの間の知識蒸留や転移学習を組み込むことで、両者の関係性を最大限に活用した学習手法を構築することができます。
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