Core Concepts
本研究では、データに基づいて線形時不変(LTI)制御器を設計し、振動流を平衡状態に安定化する手法を提案する。
Abstract
本論文は、振動流の完全に発達した状態から平衡状態への安定化に向けた進展を示している。提案アプローチは、入出力データから直接LTI平均伝達関数を構築し、LQG合成を用いて実用的なオンライン実装を可能にする。
まず、入出力データを使ってLTI平均伝達関数を構築する。この モデルを用いてLTI制御器をLQG合成で設計する。次に、フィードバックループを用いて流れが位相空間でシフトし、振動が減衰する。この手順を平衡状態に達するまで繰り返す。バランス次数削減を用いて増大する制御器の次数を管理する。
本研究では、レイノルズ数Re = 100の円柱まわりの古典的な2次元流れに適用し、完全に自動化された方法で平衡状態に到達することを示す。
Stats
振動流の平均伝達関数は、入出力データから直接同定できる。
制御器の設計にはLQG合成を用いる。
制御器の次数増大は、バランス次数削減により管理する。