Core Concepts
大規模な言語-視覚モデルの性能を向上させるために、意味認識オブジェクトを活用した細粒度の言語-視覚アライメントと理解を提案する。
Abstract
本論文は、大規模な言語-視覚モデル(LVLM)の性能向上を目的としている。LVLMは言語理解と視覚理解を統合したモデルであり、様々なビジョン-ランゲージタスクで優れた性能を発揮している。しかし、LVLMは一般的にCLIPのビジョントランスフォーマーを使用しており、細粒度の視覚オブジェクトの検出と理解が不十分であるため、指示に沿った正確な応答ができないという課題がある。
そこで本論文では、Lyricsと呼ばれる新しい言語-視覚アライメントと理解のフレームワークを提案する。Lyricsは、画像タギング、オブジェクト検出、セマンティックセグメンテーションの各モジュールから成る視覚リファイナーを導入し、局所的な視覚特徴と空間情報を抽出する。これらの特徴は、Multi-scale Querying Transformer(MQ-Former)を通じて大規模言語モデルと統合される。
Lyricsは2段階の学習プロセスを採用する。事前学習段階では、MQ-Formerを用いて視覚-言語の表現アライメントを学習する。その後の指示ファインチューニング段階では、意味認識オブジェクトを活用した視覚-言語の生成学習を行う。
実験の結果、Lyricsは画像キャプショニング、VQA、REC等の様々なビジョン-ランゲージタスクにおいて、既存の大規模モデルを上回る性能を示した。また、11種類のベンチマークツールキットでも優れた結果を得た。これは、細粒度の視覚特徴と空間情報を活用することで、LVLMの視覚理解と対話能力が向上したことを示している。
Stats
4人のスキーヤーが雪に覆われた斜面で休憩している
スキーヤーは赤いジャケットと黒いズボンを着ている
3人がラグビーをしている
クイックソートアルゴリズムの入力配列は[3, 6, 8, 10, 1, 2, 1]
Quotes
"LVLMは言語理解と視覚理解を統合したモデルであり、様々なビジョン-ランゲージタスクで優れた性能を発揮している。"
"しかし、LVLMは一般的にCLIPのビジョントランスフォーマーを使用しており、細粒度の視覚オブジェクトの検出と理解が不十分であるため、指示に沿った正確な応答ができないという課題がある。"
"Lyricsは、意味認識オブジェクトを活用した細粒度の言語-視覚アライメントと理解を提案する。"