Core Concepts
地震後の配電システム再通電のための最適な現場チーム調整方法を提案する。
Abstract
本論文は、地震後の配電システムの再通電のための現場チームの最適な調整方法を提案している。
まず、配電システムの状態(未知、損傷、通電済み)と現場チームの位置を表すMDPモデルを定義する。MDPの状態遷移確率は、地震の影響を表す各コンポーネントの故障確率に基づいて設定される。また、現場チームの移動時間も状態遷移に組み込まれる。
次に、現場チームの移動時間を考慮しつつ、配電システムの各コンポーネントの早期通電を目的とした最適な再通電戦略を導出する。効率的な解を得るため、状態空間の削減手法も提案している。
具体的には、(1)現場チームの移動時間を遷移に埋め込むことで、中間状態を省略する手法と、(2)非最適な行動を事前に排除する手法を示している。これらの手法により、最適な再通電戦略を効率的に導出できる。
Stats
地震時のピーク地表加速度(PGA)に基づいて算出された、各コンポーネントの故障確率(Pf)。