Core Concepts
多重染色全スライド画像の核位置に基づくポイントセット登録手法を提案し、従来手法よりも優れた局所的な核レベルでの整列精度を実現する。
Abstract
本論文では、H&E染色とPHH3染色の全スライド画像の整列のために、核位置に基づくポイントセット登録手法を提案している。
まず、Hover-Netを用いて核の検出を行い、固定画像と移動画像のポイントセットを作成する。次に、自動回転整列(ARA)、反復最近傍点(ICP)アルゴリズムを用いて、ポイントセットの粗い整列を行う。その後、ガウス混合モデルに基づくポイントセット登録手法を用いて、局所的な非剛体変形の整列を行う。さらに、B-スプラインを用いた非剛体登録を追加して、より精密な整列を実現する。
提案手法は、既存手法であるDFBRと比較して、核レベルでの整列精度が優れていることが示された。特に、100個以上の核が検出された画像タイルでは、提案手法の精度が高くなることが確認された。また、提案手法は従来手法と比べて計算時間も短い。
今後の課題としては、より効率的な核検出アルゴリズムの導入や、他の免疫組織化学染色への適用などが挙げられる。
Stats
提案手法のAverage rTREは{12.8 ± 9.64} × 10−3、Median rTREは{5.91 ± 9.64} × 10−3
DFBR手法のAverage rTREは{22.0 ± 7.32} × 10−3、Median rTREは{17.6 ± 7.32} × 10−3
提案手法はDFBR手法と比べて、核レベルでの整列精度が優れている
Quotes
"多重染色全スライド画像の核位置に基づくポイントセット登録手法を提案し、従来手法よりも優れた局所的な核レベルでの整列精度を実現する。"
"提案手法は、既存手法であるDFBRと比較して、核レベルでの整列精度が優れていることが示された。"
"特に、100個以上の核が検出された画像タイルでは、提案手法の精度が高くなることが確認された。"