Core Concepts
パンデミック以降、RSVの流行パターンが大きく変化し、季節性が不安定になり、重症化リスクが高まっている。予防接種の重要性が高まっている。
Abstract
パンデミック前と比較して、RSVの流行ピークが早まり、入院率が増加している。
2021-2022シーズンは12月初旬にピークに達し、入院率は同程度だったが、2022-2023シーズンは11月にピークに達し、入院率が2倍以上に増加した。
2022年には春夏にも入院が見られ、例年とは異なる流行パターンを示した。
集中治療室入院率や人工呼吸器使用率が増加するなど、重症化リスクも高まっている。
年齢別では、24-59か月児の入院率が大幅に増加した。
流行パターンの変化は各国で共通して観察されており、パンデミックの影響が大きいと考えられる。
予測モデルの精度向上や、予防接種の導入が重要な課題となっている。
Stats
2021-2022シーズンの集中治療室入院率は11.4%、2022-2023シーズンは13.9%と、パンデミック前の9.8%から増加した。
2022-2023シーズンの入院者数は4977人と、パンデミック前の約2000人から大幅に増加した。
2022年には、24-59か月児の入院率が大幅に増加した。
Quotes
"RSV感染症は若年小児に重篤な症状を引き起こし、入院や呼吸管理を必要とする。流行ピークは数週間で訪れ、医療体制に大きな影響を及ぼす。"
"予防接種は若年小児の健康利益と、季節性RSV流行の医療への影響を軽減する上で、大きな機会となる。"