Core Concepts
本論文では、外乱と アクチュエータ故障の両方に影響される線形時不変離散時間状態空間モデルに対して、データ駆動型のUIOベースの残差生成器の設計を提案する。
Abstract
本論文では、UIOベースの残差生成器の設計に関する従来の モデルベースのアプローチと、データ駆動型のアプローチを提案している。
モデルベースのアプローチでは、UIOの存在条件と、故障の一意的な同定を可能にする条件を示した。
データ駆動型のアプローチでは、収集したデータから上記の条件を検証し、UIOの行列を決定する手順を示した。具体的には以下の通り:
収集したデータから、UIOの存在条件が満たされることを確認する。
条件が満たされる場合、データから UIOの行列(AUIO、Bu
UIO、By
UIO、DUIO)を決定する手順を示した。
決定したUIOを用いて、故障検知と同定を行うことができる。
提案手法では、システムモデルを必要とせず、収集したデータのみから故障診断が可能となる。
Stats
故障が発生した時刻kfから、残差信号r(k)は以下のように表される:
r(k) =
k-1
Σ
i=kf
CAk-i-1
UIO Bu
UIOf(i)