Core Concepts
衝突円錐制御バリア関数(C3BF)を用いることで、静的および動的な障害物を回避しながら、脚式ロボットの安全な移動を実現できる。
Abstract
本研究では、衝突円錐制御バリア関数(C3BF)を用いて、脚式ロボットの安全な移動を実現する手法を提案している。
まず、制御バリア関数(CBF)の概念を説明し、CBFを用いた安全フィルタの設計方法を示す。次に、衝突円錐を考慮したC3BFの定義を行い、その妥当性を数学的に証明する。
その上で、C3BFを四脚ロボットと二足ロボットに適用し、シミュレーションによってその有効性を検証する。具体的には、静的障害物、動的障害物、水平方向の障害物に対する回避動作を確認している。
提案手法は、ベースラインの制御器と容易に統合できる汎用的なアプローチであり、実世界での適用が期待できる。今後は、より複雑な環境下での実装や、実機での検証を行う予定である。
Stats
ロボットの状態方程式は以下の通りである。
˙
xp = v cos θ
˙
yp = v sin θ
˙
θ = ω
˙
v = 0
˙
ω = 0
ロボットと障害物の相対位置ベクトルは以下のように定義される。
prel =
cx −(xp + l cos(θ))
cy −(yp + l sin(θ))
相対速度ベクトルは以下のように定義される。
vrel =
˙
cx −(v cos(θ) −l sin(θ) ∗ω)
˙
cy −(v sin(θ) + l cos(θ) ∗ω)
Quotes
"CBFは、参照制御器の上位に位置する保護フィルタとして機能し、ロボットの安全性を確保する。"
"提案手法は、ベースラインの制御器と容易に統合できる汎用的なアプローチであり、実世界での適用が期待できる。"