Core Concepts
夜行性のアリは、月光の偏光パターンを使って夜間の帰巣を行う。
Abstract
本研究は、動物界で初めて、夜行性のアリが月光の極めて微弱な偏光パターンを使って夜間の移動を行うことを示した。
夜行性のアリMyrmecia midasは、夕方の薄明時に太陽の偏光パターンを使って移動するが、夜間にも活動する。
研究では、アリの帰巣時に偏光フィルターを使って月光の偏光パターンを操作したところ、アリが頭部の向きを変えて対応することが分かった。
この能力は月相に関わらず観察され、月光の偏光パターンがアリの方位感覚の一部として統合されていることが示唆された。
月光の偏光パターンへの反応は、日中の太陽の偏光パターンへの反応と同様の特徴を示し、同じ視覚経路で処理されていると考えられる。
月相によって反応の強さが変化することから、月光の偏光パターンの利用は月の出没に応じて変化し、連続的な方位感覚の維持に寄与していると考えられる。
Stats
夜行性アリMyrmecia midasは、月光の偏光パターンを使って夜間の帰巣を行う。
月光の偏光パターンは、太陽光の偏光パターンと同様の特徴を示し、同じ視覚経路で処理されていると考えられる。
月相によって月光の偏光パターンへの反応の強さが変化し、月の出没に応じて利用が変化する。
Quotes
月光の偏光パターンは、太陽光の偏光パターンと同様の特徴を示し、同じ視覚経路で処理されていると考えられる。
月相によって月光の偏光パターンへの反応の強さが変化し、月の出没に応じて利用が変化する。