Core Concepts
刺激-質問の提示順序と質問の提示モダリティが、参加者の認知負荷、タスクパフォーマンス、注視配分に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。
Abstract
本研究では、視覚質問応答(VQA)タスクにおける5つの異なる実験デザインを調査し、参加者の認知負荷、タスクパフォーマンス、注視配分を分析した。
実験デザインの違いは以下の通り:
IQ (画像→質問): 統制条件
QIQ (質問→画像→質問): 質問を2回提示
QI (質問→画像): 典型的な視覚探索タスク
IQI (画像→質問→画像): 質問前に画像を提示
AIA (音声→画像→音声): 質問を音声で提示
結果は以下の通り:
認知負荷: IQデザインが最も高く、他のデザインに比べて有意に高かった。
タスクパフォーマンス: IQデザインが最も低く、他のデザインに比べて有意に低かった。QIQデザインが最も高かった。
注視配分: IQデザインでは注視がターゲットに集中せず、ランダムであった。QIQデザインでは注視がターゲットに集中する傾向が強かった。
これらの結果は、VQAタスクの実験デザインを最適化する上で有用な知見を提供する。質問を先に提示し、視覚刺激を提示する設計が認知負荷を軽減し、パフォーマンスを向上させることが示された。一方、質問を音声で提示するデザインは必ずしも最適ではない可能性が示唆された。
Stats
IQデザインの認知負荷が他のデザインに比べて有意に高かった。
QIQデザインのタスクパフォーマンスが他のデザインに比べて有意に高かった。
IQデザインの注視がターゲットに集中せず、ランダムであった。
QIQデザインの注視がターゲットに集中する傾向が強かった。