Core Concepts
ローヴァーとパースの理論を融合することで、ブール超ドクトリンの等式的な表現を示す。
Abstract
本論文では、ローヴァーのハイパードクトリンの概念とパースの関係代数の特徴を融合することで、ブール超ドクトリンの等式的な表現を示している。
まず、(co)カルテシアン・バイカテゴリーとリニア・バイカテゴリーの概念を復習し、それらを統合した第一階の(fo-)バイカテゴリーを定義する。次に、初等・存在的ドクトリンとブール超ドクトリンの概念を説明する。
その上で、カルテシアン・バイカテゴリーと初等・存在的ドクトリンの間の既知の随伴関係を利用して、fo-バイカテゴリーとブール超ドクトリンの間の新たな随伴関係を示す。さらに、この随伴関係が特定の条件の下で同値関係になることを示す。
最後に、fo-バイカテゴリーとブール代数カテゴリーの間の対応関係についても論じている。
全体として、本論文は、論理学における代数的アプローチの2つの重要な枠組み、すなわちパースの関係代数とローヴァーのハイパードクトリンを統合的に理解するための重要な知見を提供している。
Stats
ブール超ドクトリンは、初等・存在的ドクトリンの一種であり、各ホームセットが布尔代数の構造を持つ。
関数的かつ全域的な述語は、カルテシアン・バイカテゴリーの写像に対応する。
Quotes
"論理は青年期には代数的であった。ブールの類の代数とパースの関係代数があった。しかし1879年に論理は成熟し、フレーゲの量化理論が登場した。ここで、分析に特徴的な束縛変数が論理の中心となった。"
"このような代数的側面と量化子に関する側面を別個のものと見なす視点は、ローヴァーの仕事によって変わった。"