Core Concepts
超音波波動の数値シミュレーションにおいて、モデリングの精度と計算効率のバランスを取るため、分数減衰を含む擬微分因子化を導出した。この因子化により、高周波波動場に適したワンウェイ(送信)またはツーウェイ(送信と反射)の走査スキームを用いて、ヘルムホルツ方程式を近似的に解くことができる。
Abstract
本研究の目的は、超音波波動のシミュレーションにおいて、モデリングの精度と計算効率のバランスを取ることである。そのために、分数減衰を含む擬微分因子化を導出した。
主な内容は以下の通り:
波動作用素に分数減衰項を含む擬微分因子化を導出した。この因子化により、高周波波動場に適したワンウェイ(送信)またはツーウェイ(送信と反射)の走査スキームを用いて、ヘルムホルツ方程式を近似的に解くことができる。
波動伝播の平方根第1次シンボル、波速と減衰による振幅変調の0次シンボル、および分数減衰をモデル化する次のシンボルの3つの最高次のシンボルを明示的に提供した。
これらのシンボルに対して、広角パデ近似を提案した。周波数とパデ近似の役割に関する誤差解析を行い、その洞察を示した。
提案手法の数値実装のプルーフオブコンセプトを示し、数値的に誤差推定を検証した。
Stats
波速c(x,y) = 1 + H(0.1 - √(x^2 + y^2))
減衰係数a = 0.01
分数減衰係数aα = 10
分数指数α = 0.5