Core Concepts
サブTHz通信における位相ノイズ下でのコンステレーション成形により、PAPR制約の下で位相ノイズに対するロバスト性を向上させ、従来手法よりも優れたBLER性能を実現する。
Abstract
本論文では、サブTHz通信におけるシングルキャリア周波数領域等化(SC-FDE)トランシーバのための位相ノイズに対してロバストなコンステレーション設計手法を提案している。
まず、実際の位相ノイズモデルを考慮し、PAPR制約の下でビット誤り率(BLER)を最小化するコンステレーション最適化問題を定式化している。この問題は非凸制約最適化問題であるため、拡張ラグランジュ法を用いて解いている。
最適化の結果、従来の64QAMや64APSKと比べて、PAPR特性を維持しつつBLER性能を0.3dB改善できることを示している。特に、PAPR制約を6.5dBに設定した場合、64QAMに対して0.3dB、64APSKに対して0.1dBのPAPR改善と同等のBLER性能が得られることを確認している。
このように、提案手法によりサブTHz通信におけるPAPR制約の下での位相ノイズロバスト性を向上させることができ、SC-FDEトランシーバの性能を高められることが分かった。
Stats
位相ノイズPSDは搬送波周波数が高くなるほど増大する。120GHzでは-100dBc/Hz、220GHzでは-90dBc/Hzとなる。
位相ノイズの影響は外側の constellation pointで大きくなる。
Quotes
"PN can be modelled as a superposition of 2 processes: a correlated Wiener process and an uncorrelated Gaussian process."
"The contribution of the low frequency Wiener PN is typically addressed by sending phase tracking reference signals (PTRS). The use of the wide bandwidth for ultra-high data rates, however, imposes a challenge in PN compensation algorithms since the contribution of the uncorrelated, and therefore intractable Gaussian PN becomes dominant."