Core Concepts
任意の有限ドメインの制約言語Γに対して、QCSPは$\Pi_2^P$か、PSpace完全のどちらかである。また、6要素ドメインの制約言語Γが存在し、QCSPは$\Pi_2^P$完全である。
Abstract
本論文では、量化制約充足問題(QCSP)の複雑性分類について研究している。
まず、QCSPの複雑性は制約言語Γによって決まり、PSpace完全かそうでないかの二分法が成り立つことを示した。具体的には、QCSPがPSpace完全でない場合、QCSPは$\Pi_2^P$に属することを証明した。
次に、6要素ドメインの制約言語Γが存在し、そのQCSPは$\Pi_2^P$完全であることを示した。これにより、QCSPで表現可能な複雑性クラスは、P、NP、coNP、DP、$\Theta_2^P$、$\Pi_2^P$、PSpaceの7つであることが分かった。
さらに、PSpace完全なQCSPの特徴づけを行い、PSpace完全性を示すための共通の構造(mighty tuple)を明らかにした。一方で、$\Pi_2^P$内部の複雑性分類についても議論し、いくつかの重要な問題を提起した。
Stats
QCSPがPSpace完全でない場合、否定インスタンスに対して、多項式サイズの集合Sが存在し、そこでUniversal Playerが勝つ。
|S| ≤ |A|^2 * (n * |A|)^(2^(|A||A|+1))
Quotes
"QCSPは、PSpace完全か$\Pi_2^P$に属する。"
"6要素ドメインの制約言語Γが存在し、そのQCSPは$\Pi_2^P$完全である。"