Core Concepts
量子中間表現(QIR)を使用して、さまざまなハードウェアプラットフォーム上で量子プログラムを解析、解釈、実行するための実行エンジンを開発した。
Abstract
本研究では、量子中間表現(QIR)を使用して、さまざまなハードウェアプラットフォーム上で量子プログラムを実行するための実行エンジン(QIR-EE)を開発した。QIR-EEは、LLVMコンパイラフレームワークを活用し、量子プログラムの解析、解釈、実行を行う。また、XACCライブラリとの統合により、さまざまな量子ハードウェアやシミュレータ上での実行をサポートする。
QIR-EEの主な特徴は以下の通りである:
LLVMアーキテクチャに基づいており、量子命令と古典命令を統合的に処理できる。
XACCライブラリとの連携により、さまざまな量子ハードウェアやシミュレータ上での実行をサポートする。
量子命令と古典命令の実行を管理するための柔軟な拡張ポイントを提供する。
量子位相推定(QPE)アルゴリズムと量子テレポーテーションの実行例を示し、QIR-EEの有効性を実証した。
QIR-EEは、量子プログラミングの分野において、ハードウェアに依存しない実行環境を提供することで、量子コンピューティングの発展に貢献することが期待される。
Stats
量子位相推定(QPE)アルゴリズムの実行では、シミュレータ上で最も確率の高い測定結果が0.26、0.27、0.23、0.24であった。
量子テレポーテーションの実行では、ボブの最終状態が|0⟩+|1⟩(または|+⟩)となり、アリスの初期状態を正しく複製できることを確認した。
Quotes
"QIR-EEは、LLVMアーキテクチャに基づいており、量子命令と古典命令を統合的に処理できる。"
"XACCライブラリとの連携により、QIR-EEはさまざまな量子ハードウェアやシミュレータ上での実行をサポートする。"