Concetti Chiave
完全準同型暗号と既存のテンプレート保護手法を組み合わせることで、顔画像の特徴量から個人属性を漏洩させることなく、高い識別精度を維持できる。
Sintesi
本研究では、顔画像の特徴量を完全準同型暗号で暗号化し、さらにテンプレート保護手法であるPolyProtectを適用することで、顔認証の精度を維持しつつ、年齢、性別、人種などの個人属性の漏洩を防ぐ手法を提案している。
まず、顔画像の特徴量を圧縮するためにMatryoshka Representation Learningを用いる。次に、この圧縮された特徴量を完全準同型暗号で暗号化する。その上で、PolyProtectアルゴリズムを適用し、さらなるテンプレート保護を行う。
この一連の処理により、顔認証の精度を2.5%以内に抑えつつ、個人属性の推定精度を偶然レベルまで低下させることができる。また、提案手法は2つのデータセットと2つの顔特徴量抽出手法で検証されており、汎化性が高いことが示されている。
完全準同型暗号とテンプレート保護手法の組み合わせにより、顔画像の特徴量からのプライバシー漏洩を効果的に防ぐことができる。
Statistiche
顔認証精度は96.95%から97.55%の範囲を維持できる。
性別推定精度は52.22%、年齢推定精度は6.11%から6.12%、人種推定精度は8.01%から8.03%まで低下させることができる。
Citazioni
"完全準同型暗号と既存のテンプレート保護手法を組み合わせることで、顔画像の特徴量から個人属性を漏洩させることなく、高い識別精度を維持できる。"
"提案手法は2つのデータセットと2つの顔特徴量抽出手法で検証されており、汎化性が高いことが示されている。"