3次元形状の表現のための確率的指向性距離場
本研究では、3次元形状を効率的に表現するための新しい手法である指向性距離場(Directed Distance Field, DDF)を提案する。DDFは位置と方向の情報を入力として、形状の可視性と深度を出力する5次元のマッピングである。この表現は効率的な微分可能レンダリングを可能にし、高次の微分幾何量の抽出も容易にする。また、確率的DDFを導入することで、不連続性を滑らかにモデル化することができる。DDFは様々なアプリケーションに適用でき、単一形状のフィッティング、単一画像からの3次元再構成、生成モデリングなどで優れた性能を示す。さらに、DDFが3次元形状を正しく表現するための理論的条件を明らかにする。