本研究は、オープンアレックス、スコーパス、Web of Scienceにおけるダイアモンドオープンアクセスジャーナルとゴールドオープンアクセスジャーナルのカバレッジを調査した。
主な結果は以下の通り:
ダイアモンドオープンアクセスジャーナルは、OpenAlexではよくカバーされているが、スコーパスやWeb of Scienceではあまりカバーされていない。一方、ゴールドオープンアクセスジャーナルはより主要データベースでカバーされている。
ダイアモンドオープンアクセスジャーナルは地域的で多言語的な傾向がある。特に社会科学・人文科学分野のダイアモンドジャーナルは英語以外の言語を受け付けることが多い。
高所得国の著者が全分野・全ジャーナルタイプで最も多くの論文を発表しているが、社会科学・人文科学分野のダイアモンドジャーナルでは中所得国の著者が最も多い。
主要データベースの選択が、特に社会科学・人文科学分野や開発途上国の研究成果の評価に大きな影響を与える可能性がある。より包括的なデータベースの活用が重要である。
The open access coverage of OpenAlex, Scopus and Web of Science
統計
ダイアモンドオープンアクセスジャーナルの約60%がOpenAlexにのみ収録されている
社会科学・人文科学分野のダイアモンドオープンアクセスジャーナルの70%がWeb of ScienceやScopusに収録されていない
高所得国の著者が全分野・全ジャーナルタイプで50%以上の論文を発表している