核心概念
FAIR-USE4OSガイドラインは、オープンソースソフトウェアの開発と評価において、ユーザー中心、持続可能性、公平性の原則を組み込むことで、ソフトウェアの影響力を最大化することを目的としている。
要約
本研究では、FAIR原則をさらに発展させ、「FAIR-USE4OS」ガイドラインを提案している。
- 定義
- オープンソースソフトウェア(OSS)は、ユーザーが自由に使用、改変、再配布できるソフトウェアを指す。
- FAIR-USEソフトウェアは、OSSの原則に加えて、ユーザー中心、持続可能性、公平性の原則を満たすソフトウェアを指す。
- 問題の定義
- 資金提供者はOSSの開発を義務付けるが、ソフトウェアが実際に使われ、影響力を発揮するための取り組みは十分ではない。
- OSSは公開リポジトリに公開されただけでは不十分で、FAIR-USEの原則に沿って開発される必要がある。
- FAIR-USE4OSガイドライン
- FAIR(見つけやすさ、アクセス可能性、相互運用性、再利用可能性)
- USE(ユーザー中心、持続可能性、公平性)
- ユーザー中心: ユーザーの意見を取り入れ、ドキュメンテーションを充実させる
- 持続可能性: コミュニティ、資金、コードベースの持続可能性を確保する
- 公平性: 全ての意図されたユーザーのニーズに応えられるよう設計する
- 結論
- FAIR-USE4OSガイドラインに沿ってソフトウェアを開発・評価することで、ソフトウェアの影響力を最大化できる。
- 資金提供者は、ユーザー中心設計やコミュニティ育成などの取り組みにも十分な資金を提供する必要がある。
統計
資金提供者は、研究ソフトウェアの開発に専門家の役割を組み込むようになってきている。
資金提供者は、研究ソフトウェアをオープンソース化することを義務付けることが多くなっている。
引用
「オープンソースソフトウェアは、単にコードをパブリックリポジトリに公開するだけでは不十分である。オープンソース・ライセンスの下で公開される必要がある。」
「FAIR-USEソフトウェアは、機械的に実行可能なFAIRソフトウェアと、ユーザーフレンドリーなUSEソフトウェアを組み合わせたものである。これにより、長期的な影響力を最大化できる。」