本論文では、グラフ G と マトロイド M = (V(G), I) からなる枠組み (G, M) に対して、サイズ k 以上の安定集合 S ⊆ V(G) であって、かつ M の独立集合でもあるものを見つける Independent Stable Set 問題を研究している。
まず、マトロイドが独立性オラクルで与えられる場合、どのような関数 f を用いても f(k) ・ no(k) 回のオラクル呼び出しでは解けないことを示す。これは、バイパータイト、コーダル、クロー自由、AT自由グラフなど、通常の安定集合問題が多項式時間で解ける場合でも成り立つ。
次に、グラフの退化度 d が有界な場合の結果を示す。d + k をパラメータとすると、O((d + 1)k ・ n) 時間で解ける。さらに、d が定数の場合、k に関して多項式サイズのカーネルが存在することを示す。一方、d がパラメータの場合、k + d をパラメータとしてもポリノミアルカーネルは存在しないことを示す。
最後に、グラフがコーダルの場合の結果を示す。マトロイドが独立性オラクルで与えられるときは、FPTアルゴリズムは存在しないが、線形マトロイドの表現で与えられれば、2O(k) ・ ||A||O(1) 時間で解ける。一方、パーティションマトロイドの場合、kをパラメータとしてもポリノミアルカーネルは存在しない。
他の言語に翻訳
原文コンテンツから
arxiv.org
深掘り質問