本論文では、3D指紋を平面指紋と同じ姿勢で展開する手法を提案している。従来の3D指紋展開手法では、3D指紋を一般的な姿勢で展開していたため、展開後の指紋と平面指紋の間に大きな歪みが生じ、照合精度が低下していた。
提案手法では、まず一般的な姿勢で3D指紋を展開し、次に平面指紋の姿勢を推定する。その推定結果に基づいて3D指紋を再度展開することで、展開後の指紋と平面指紋の間の歪みを大幅に低減できる。
実験では、提案手法と従来手法の照合スコアを比較した。その結果、提案手法は従来手法に比べて高い照合スコアを示し、指紋の歪みも大幅に低減されていることが確認された。ただし、3D指紋と平面指紋の間の対応点が少ない場合は、姿勢推定の精度が低下し、照合スコアの改善が限定的になる。
今後の課題としては、処理時間の短縮化や、押し付け力による指の変形への対応などが挙げられる。また、より大規模なデータベースを用いた評価が必要である。
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