核心概念
対応点からの相対カメラ姿勢を直接推定する新しい手法を提案する。従来の手法とは異なり、後処理の姿勢の曖昧性解消が不要である。
要約
本論文は、相対カメラ姿勢推定の新しい手法を提案している。従来の手法は、1) 本質行列の推定、2) 4つの候補姿勢の曖昧性解消の2段階で行われていた。
提案手法の特徴は以下の通り:
対応点から直接相対姿勢を推定し、後処理の曖昧性解消が不要
幾何学的に正しい姿勢を保証する制約条件を導出
凸最適化問題としてフォーミュレーションし、大域的最適解を効率的に求める
純粋な回転運動の検出が可能
実験では、提案手法が従来手法と比べて高速かつ同等の精度を達成することを示している。特に、対応点数が多い場合に顕著な性能向上が見られる。
統計
対応点数が増えるほど、提案手法の実行時間が従来手法よりも短くなる。
例えば、対応点数が1000個の場合、提案手法は従来手法の4倍以上高速である。