核心概念
大規模で長期的な参加型デザインプログラムを通して、視覚障害者のニーズに合わせたナビゲーションアプリを開発した。
要約
本研究では、視覚障害者(BVI)のためのナビゲーション技術を開発するために、大規模で長期的な参加型デザインプログラムを実施した。3年間にわたるこのプログラムでは、オンラインとオフラインの両方で BVI コミュニティと協力し、ユーザーの要望に基づいてアプリの機能を段階的に改善していった。
プログラムの最初の年では、既存のアプリ「Clew」を設計プローブとして使用し、BVI ユーザーからのフィードバックに基づいて新機能の開発に取り組んだ。ユーザーからは、ルートの共有や屋内外の連続したナビゲーションなどの要望が寄せられた。
2年目のプログラムでは、ルート共有機能を持つ「ClewMaps」と、ランドマークを使った屋内ナビゲーションを可能にする「Invisible Map」の2つのアプリの開発に注力した。ユーザーからは、物理的なマーカーを必要とするシステムの課題が指摘された。
3年目のプログラムでは、これまでの知見を統合した新しいアプリ「NaviShare」の開発に取り組んだ。NaviShareは、屋内外の連続したナビゲーション、ユーザー間でのマップの共有、マーカーレスでの位置特定機能を備えている。ユーザーからのフィードバックを基に、アンカーの作成やナビゲーションの UI などを改善した。
このように、長期的な参加型デザインプログラムを通して、BVI ユーザーの要望に合わせたナビゲーションアプリを開発することができた。
統計
GPS単独では屋内での精度が低く、屋外と屋内の連続したナビゲーションが困難である。
物理的なマーカーを必要とするシステムでは、設置場所の確保が課題となる。
ユーザーの手順に沿ったアンカーの作成や、シームレスなナビゲーション体験が重要である。
引用
"Appealing to the sentiments of building owners is a time consuming process and adds an element of emotional labor to the process for blind people."
"When creating an anchor, at least on an iPhone 12 pro screen, the notes field is not selectable and will not switch or bring up the keyboard."
"I created two anchors, connected them, and improved the connection...Now when I went back to the app both of the anchors are gone. Do I have to be near the location for anchors to be listed or are they just gone?"