核心概念
三角形分割グラフにおいて、頂点数nに対して大きさ最大10n/21の連結支配集合が存在する。
要約
本論文では、三角形分割グラフにおける連結支配集合の上界を示した。
まず、簡単な貪欲アルゴリズムを用いて、三角形分割グラフの連結支配集合の大きさを上界(4n-9)/7と示した。
次に、より精密な分析を行い、三角形分割グラフの連結支配集合の大きさを上界10n/21と改善した。この結果は、三角形分割グラフにおける最大葉数を下界11n/21と示すことにも対応する。
さらに、この結果を一般の曲面上の三角形分割グラフに拡張し、連結支配集合の大きさを10n/21 + O(√gn)と示した。ここで、gは曲面の Euler 属数である。
最後に、この連結支配集合の結果を用いて、平面グラフの1曲折描画における自由点集合の下界を示した。
統計
三角形分割グラフの頂点数をnとすると、以下の結果が得られる:
連結支配集合の大きさは最大10n/21以下
最大葉数を持つ spanning treeの葉の数は最小11n/21以上
曲面三角形分割グラフの連結支配集合の大きさは最大10n/21 + O(√gn)
平面グラフの1曲折自由点集合の大きさは最小11n/21