核心概念
本研究では、合成ドメイン理論(SDT)の設定において、高次再帰のためのコストに敏感なプログラミング言語PCFcostの変形的コストセマンティクスと計算的コストセマンティクスの関係を明らかにする。特に、基本型における変形的および計算的セマンティクスの間の正確な対応を示す、コストに敏感な内部的な計算的妥当性定理を証明する。
要約
本論文は以下の内容で構成されている:
合成ドメイン理論(SDT)とコストに関する位相区別を組み合わせた型理論の定義
SDTのサブユニバースとしての前ドメインの定義
前ドメインの内在的順序関係の良好な特性の証明
PCFcostの変形的コストセマンティクスの定義
コストと振る舞いの非干渉性を示す
PCFcostの計算的セマンティクスの定義
通常の操作的セマンティクスとの関係を議論
基本型における変形的および計算的セマンティクスの間の内部的な計算的妥当性定理の証明
コストに敏感な妥当性定理を示す
SDTトポスのシーフモデルの構築
型理論の公理を正当化する
統計
コストに関する以下の重要な数値が示されている:
評価関数evalの定義: 式eが値vに計算されるときのコストを表す
プロファイル関数profileの定義: 式eの計算コストを表す
評価の連接に関する法則: eval(e; g, ret(w)) = eval(e, ret(v)) + eval(g v, ret(w))
プロファイルの連接に関する法則: profile((e; g); i) = profile(e; (λv. g v; i))