本論文は、パラメトリック偏微分方程式の効率的な数値解法を提案している。
まず、不規則な領域のパラメトリック偏微分方程式を解くために、ラジアル基底関数有限差分(RBF-FD)法を用いて離散化する。次に、正準直交分解(POD)に基づく縮約基底法(RBM)を適用し、低次元の近似空間を構築する。
さらに、この低次元近似空間とニューラルネットワークを組み合わせたPOD-DNNアルゴリズムを提案する。オフラインの学習段階では、RBF-FDで得られた高精度解(スナップショット)からPOD基底を生成し、パラメータとPOD基底係数の関係をニューラルネットワークで近似する。オンラインの推論段階では、ニューラルネットワークの高速な計算と、POD基底との積算により、パラメータに応じた解を効率的に得ることができる。
数値実験の結果、POD-DNNアルゴリズムはオンライン計算の大幅な高速化を実現している。また、理論的にも、ネットワークの深さと非ゼロパラメータ数の上界を導出し、アルゴリズムの効率性を保証している。
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