核心概念
本論文では、離散位相シフト IRS を有する多ユーザ MISO システムにおける総送信電力の最小化問題を検討する。完全CSIおよび不完全CSIの両方の場合について、ベースステーションのビームフォーミングと離散IRS位相シフトの最適な設計を提案する。
要約
本論文では、離散位相シフト IRS を有する多ユーザ MISO システムにおける総送信電力の最小化問題を検討している。
完全CSIの場合:
- 問題を混合整数非線形計画問題に変換し、一般化ベンダース分解法に基づく最適アルゴリズムを提案する。これにより、大域的最適解を得ることができる。
- さらに、計算量の少ない近似アルゴリズムとして、逐次凸近似法に基づくアルゴリズムを提案する。
不完全CSIの場合:
- 不確定性を考慮した堅牢な品質of サービス制約を導入し、問題を混合整数非線形計画問題に変換する。
- 完全CSIの場合と同様に、一般化ベンダース分解法と逐次凸近似法に基づく最適および近似アルゴリズムを提案する。
提案手法の性能評価から、提案アルゴリズムが大域的最適解または局所最適解を得られることを確認した。また、従来手法と比較して大幅な性能向上が得られることを示した。
統計
多ユーザ MISO システムにおける総送信電力の最小化
離散位相シフト IRS の使用
完全CSIおよび不完全CSIの両方を考慮