核心概念
画像操作検出の新しいベンチマークデータセットCIMDを提案し、小領域の操作や同一圧縮品質での二重圧縮検出に優れた新しいモデルを開発した。
要約
本研究では、画像操作検出の新しいベンチマークデータセットCIMDを提案した。CIMDは2つのサブセットから構成され、1つは編集ベースの操作検出を、もう1つは圧縮ベースの操作検出を評価するためのものである。
CIMDの編集ベースサブセットは、小領域の操作検出を評価するために設計された。操作の種類(コピー移動、オブジェクト除去、スプライシング)がそれぞれ同数含まれ、無圧縮のTIFF画像を使用している。
圧縮ベースサブセットは、同一圧縮品質(QF)での二重圧縮検出を評価するためのものである。JPEG画像を使用し、背景は二重圧縮、操作領域は単一圧縮となっている。
さらに、本研究では新しい2ブランチのネットワークモデルを提案した。RGBストリームと周波数ストリームを並列に処理し、両方の特徴を活用することで、小領域の操作検出と同一QFでの二重圧縮検出の両方に優れた性能を発揮する。
CIMDを用いた実験の結果、提案モデルが既存の最先端手法を大きく上回る性能を示すことが確認された。
統計
小領域の操作検出では、操作領域の平均面積が全体の1.5%未満である。
同一QFでの二重圧縮検出では、QFの範囲は50から100である。